【ワンチャン】の意味とは?
まずは「ワンチャン」の意味から解説していきましょう。
「ワンチャン」とは「ワンチャンス」の略語で、英語の「one chance」に由来します。その語源は麻雀用語で、「一回のチャンスで逆転できる」という状況で用いられたといわれています。
■ ワン‐チャンス【one chance】
一度限りのチャンス(好機)。多く、勝利や成功を得るための事象についていう。「—をものにする」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
もともと「ワンチャン」は、上記のような「1回きりのチャンス」「最後のチャンス」といったシーンで使われていました。しかし次第に、「可能性は低いが、もしかしたら実現するかもしれない」「確実ではないが、可能性はゼロではない」のように、「まだ可能性がある」といったシーンで使われるようになります。
さらに現在は、主に以下のような意味合いに変化しています。
・もしかしたら
・ひょっとしたら
・多分
・おそらく
・できれば
・うまくいけば
・運が良ければ
例えば「ワンチャンあるかもしれない」の言い方のように、可能性の高さや低さに関係なく、文末に「かもしれない」などと一緒に組み合わせる形で「もしかしたら可能性がある」のような意味で副詞的に使われることが、現在は多いです。
【ワンチャン】の使い方・例文
「ワンチャン」は言い方や使われるシーンによって、ニュアンスが微妙に異なります。例文を詳しく見てみましょう。
例文1
医師:〇〇(事務用品)の発注は済んだかな?
スタッフ:今日は患者さんが少ないので、午後にワンチャンできるかもです。
確実ではないけれど、期待を込めて、もしかしたら、ひょっとしたら午後に事務用品を発注できる可能性がある、という意味です。
例文2
医師:熱が下がってきて、良かったですね。
患者:週末のキャンプ、ワンチャン行く!
こちらは状況が好転してきたことを受け、うまくいけば、できれば、週末のキャンプに行ける可能性がある、行きたい、という意味です。
例文3
医師:みんな、今度のランチ会は何が食べたいかな?
スタッフ:イタリアンか、ワンチャンお寿司もありです!
このようにその選択肢に可能性があるということを示すだけで、あまり深い意味はなく、会話のノリで「ワンチャン」が使用されることもあります。
例文4
スタッフ:まずい! 幼稚園のお迎えにワンチャン遅刻するかも!
医師:それは急がなきゃ。
基本的に、「ワンチャン」はポジティブな意味で使用されることが多いですが、昨今はこのように、ネガティブな可能性があるシーンで使われることもあります。
【ワンチャン】の類語・関連語
このように近年は「ワンチャン」は「もしかしたら可能性あり」の意味で使われることが多いですが、その派生語として、「ノーチャン」「ツーチャン」「フルチャン」などがあります。それぞれの意味を解説します。
1.ノーチャン
「ノーチャン」とは「ノーチャンス」の略語で、英語の「no chance」に由来。「まったく可能性がない」「可能性ゼロ」という意味で、「ワンチャンス」の反対語にあたります。
2.ツーチャン
「ツーチャン」とは「ツーチャンス」の略語で、英語の「two chances」に由来。「2回チャンスがある」という意味で、「ワンチャン」よりも倍の可能性があるときに用いられます。
3.フルチャン
「フルチャン」とは「フルチャンス」の略語で、英語の「full chance」に由来。「100%可能性がある」「確実だ」という意味を持ち、この中で最も可能性が高い場面で使われます。また似た言葉に「カクチャン(確定チャンス)」もあります。
おわりに
ここまで「ワンチャン」について解説しました。
言葉は生き物といわれるように、世代や時代によって意味が変化し続けています。若者言葉を正しく理解して、日々のコミュニケーションに生かしてみてください。(クリニック未来ラボ編集部)