クリニックのSEOに効果的な対策は?ポイントや注意点・効果検証方法を徹底解説!

医療機関のSEO対策を詳しく解説

Googleなどの検索エンジンやSNSの普及により、現代の医療経営においてインターネットを使った効果的な患者獲得は、不可欠な戦略要素となっています。

医療機関のWebサイトに対して適切なSEO対策を実施することで、コストを抑えながら継続的な集患ができ、クリニックの認知度向上や、ブランディングにもつながるでしょう。

本記事では、クリニックに特化したSEOに効果的な対策や、実施する上での重要なポイントと注意点について解説します。この記事を参考に、自院のWebサイトを検索エンジンで上位表示させ、新規患者の獲得につなげてみてください。

この記事でわかること

閉じる

クリニックのSEO対策とは

クリニックにおける「SEO対策」とは、検索エンジン最適化の手法を活用し、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果で医療機関のWebサイトを上位に表示させる取り組みです。この施策により、患者が特定の情報を検索した際にクリニックのWebサイトが目に留まりやすくなり、新規患者の獲得につながります。

【SEO(エスイーオー)とは】

Search Engine Optimizationの略で、日本語で検索エンジン最適化を意味します。Googleなどの検索エンジンで自院のホームページやブログなどのWebサイトを上位表示させる施策のことです。

しかし、多くの医療機関がSEO対策を行っているため、競争が激しく、自院のWebサイトを上位表示させることは容易ではありません。効果的にクリニックを上位表示させるためには、ただWebサイトを開設して終わりではなく、インターネットにアクセスした患者が必要な情報を見つけやすいWebサイトに仕上げていくことが重要です。

また、詳しくは後述しますが、クリニックのSEO対策に似た対策として、Googleマップなどの地図検索エンジンを活用したMEO(Map Engine Optimization)があります。SEO対策だけでなくMEO対策も取り入れることで、より効果的な集患が期待できます。

あわせて読みたい

クリニックのSEO対策が重要な4つの理由

クリニックのSEO対策は費用が継続的に発生する広告とは違い、上位表示に成功すればコストをかけずに集患できます。そのため、サイトの知名度がアップすれば、継続的な新規患者の獲得につながるでしょう。

この章では、クリニックのSEO対策が重要な理由を詳しく解説します。

1.コストを抑えて集患ができる

医療機関が独自にSEO対策を実施する場合、ドメインやサーバー費用といった初期投資は必要ですが、インターネット広告や看板広告と比較すると費用対効果に優れます。特に、検索順位が安定化すれば長期的にアクセス流入が見込め、一度出た効果は一定期間持続する点が利点です。

ただし、効果が出るまでには数ヵ月から1年ほどの期間を要するため、継続的なコンテンツ更新や改善が求められます。

2.継続的な新規患者の獲得を見込める

自院のWebサイトが長期的に上位表示されれば、より多くの人にクリニックが認知され、継続的な新規患者の獲得が期待できます。

医療に関するコンテンツはGoogleが重視する「YMYL」の領域に分類され、とりわけ信憑性の高い情報を発信することが求められます。SEOの難易度は高いものの、信憑性の高い記事を投稿し続けられれば、一定のアクセスを期待できます。

【YMYL(ワイエムワイエル)とは】

Your Money or Your Lifeの略で、Googleが検索結果の品質を評価するために定めた「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」の項目の一つ。Googleは、人々の生活に重大な影響を与えかねないお金や医療、健康、政治、人権など特定のジャンルを扱ったコンテンツに対し、特に正確性と信頼性を求め、厳しいチェック体制を敷いています。

3.クリニックの認知度が向上する

検索エンジンで上位表示されれば潜在患者の目に留まる機会が増加し、地域におけるクリニックの認知拡大が期待できます。

具体的には「地域名+診療科目」などのキーワードでユーザーからよくある質問をまとめた「FAQページ」が表示されると、医療情報の信頼性が高まり、クリニックを選ぶ際の候補となり得ます。詳しくは後述しますが、Googleビジネスプロフィール(Google検索やGoogleマップに表示される企業や店舗の情報をオーナーが管理できる無料ツール)と連動させることで、検索結果と地図表示の両面からアピールが可能となり、他院との差別化が図れます。

4.運用しているコンテンツが長期的な資産になる

作成したコンテンツは、Web上にクリニックの資産として蓄積されます。継続的に情報発信することで、出稿を停止すると効果がなくなる広告と比べ、長期的な集患やブランディングに役立ちます。

SEO対策によってユーザーニーズに応えることができれば、疾患の解説や治療法、予防法を紹介するコンテンツは日常生活に関わりがあるテーマのため、継続的なアクセスが見込めるでしょう。

さらに、年に数回実施されるGoogleのコアアップデート(検索結果の品質を向上させるための検索アルゴリズムの見直し)に対応した定期的なコンテンツの更新・改善により、資産価値を向上させられます。

クリニックのSEO対策の種類

クリニックで行うSEO対策は、主に「内部施策」「外部施策」「コンテンツSEO」「ローカルSEO(MEO対策)」です。ここでは、それぞれの種類を解説します。

SEO対策で重要なフェーズは、Webサイトを立ち上げるときです。立ち上げ時にSEO対策を講じたコンテンツは、集患の柱になることもありますので、ここで紹介する4つの対策を理解し、サイト設計に役立ててみてください。

内部施策

内部施策とは、サイトを訪問したユーザーが利用しやすいよう最適化し、検索エンジンに適正に評価してもらう施策のことです。そのためにメインで行われる施策を以下にまとめました。SEOの内部施策はSEO対策の土台となるため、丁寧に行いましょう。

メタタグの最適化

メタタグとは、Webページに関する情報を検索エンジンに伝えるためのHTMLタグのこと。メタタグの中でも検索結果でタイトルの下に表示される、ページ内容を要約したメタディスクリプションタグは検索結果でのクリック率向上につながる文章で、70~120文字程度に収めると良いとされる。

スマートフォン対応

多様なデバイスに応じてコンテンツの表示を最適化するレスポンシブデザインなど、スマートフォンでの閲覧を快適にする設定を施し、読者のサイト内の滞在時間を長くさせる。

低品質コンテンツへの対処

SEO観点から価値の低いページを削除または改善し、サイト全体の品質を向上させる。

サイト構造やURLの最適化

ユーザーが欲しい情報にたどり着きやすいよう、また検索エンジンの「クローラー」(インターネット上を自動で巡回して情報を集めるロボット)がサイトの情報を収集しやすいように、階層構造を明確にし、短くてわかりやすいURLの設定などをする。

内部リンクの最適化

サイト内のページ同士をリンクでつなぎ、ページ間の関連性を強化することで、ユーザーと検索エンジンの両方からより専門的でわかりやすいコンテンツと認識してもらう。

外部施策

外部施策とは、「被リンク」や「サイテーション」を獲得し、外部のサイトから自身のクリニックの存在を認識してもらうために行う施策です。次の表に被リンクとサイテーションの違い、具体例をまとめました。

被リンク
 被リンクとは外部のWebサイトから、自院のWebサイトへ向けて直接設置されたリンクのこと。関連性のあるサイトや専門性の高いサイトからの被リンクが増えるほど、質が高いサイトとして検索エンジンから評価されやすくなる。「バックリンク」とも呼ばれる
【例】
クリニックが運営するWebサイトやブログ上で、医療の専門知識や独自の調査結果を紹介し、そのコンテンツに対して興味を持ったユーザーが、他サイトなどで紹介したり引用したりするためにページのリンクを設置する
サイテーション
 サイテーションとは「引用」「言及」という意味。クリニックの名前や住所、電話番号などの基本情報が、ユーザーからSNSや他サイトでリンクの掲載がない状態で言及されること。被リンクとは異なり、リンクの設置がなくても成立する。インターネット上の多くの場所で言及されることで、検索エンジンからの評価を高めるだけでなく、ユーザーからの認知度向上にもつながる
【例】
クリニックが運営するサイトやブログでの情報発信、SNSの投稿を通じ、そこでのコンテンツに対して興味を持ったユーザーが、「気になるクリニック」としてSNSなどで医院名や電話番号を出す形で取り上げ、シェアされる

Googleが検索順位を決定する際には、被リンクを指標の一つとするため重要性は高いといえます。

質の高いコンテンツを発信する医療系ポータルサイトへの掲載や、信頼性や権威性が高い自治体・医療関連機関サイトからの被リンクは、SEO効果が高いため、選択肢の一つになるでしょう。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、検索ユーザーや検索意図に合った価値あるコンテンツを作成する施策です。効果的な実施には、以下の順序が推奨されます。

  1. 集患対象となる患者層の明確化
  2. 適切な検索キーワードの選定
  3. 患者ニーズに即したコンテンツ構成の設計
  4. 質の高いコンテンツの制作

特に重要なポイントとして、患者の悩みや疑問を解決できる記事や「回答コンテンツ」を継続的に発信することが挙げられます。具体的にはQ&A形式のFAQ(よくある質問)や検査・治療法の診療ガイド、専門家による病気・けがの解説などが効果的です。

ローカルSEO(MEO対策)

医療機関におけるローカルSEOとは、Googleマップに登録した医療機関を対象に、地域名を含む検索クエリ(ユーザーが検索エンジンの検索窓に入力した語句。例:「渋谷 皮膚科」)や位置情報ベースの検索で上位表示をめざす施策です。MEO(Map Engine Optimization)対策とも呼ばれ、地域密着型のクリニックの集患には欠かせません。

MEO対策が成功すると、通常の検索結果とGoogleマップの両方で上位表示される可能性が高まります。特に「ローカルパック」と呼ばれる地図上の上位3件表示を獲得できれば、来院率の大幅な向上が期待できるでしょう。

クリニックのSEO対策の始め方

クリニックにおけるSEO対策の始め方をまとめました。SEO対策が初めての方でもできる対策を多くそろえましたので、ぜひご参照ください。

診療科目ごとにページを分ける

複数の診療科に対応するクリニックの場合、トップページですべての情報を伝えるのは困難なため、例えば「内科」「皮膚科」などのように標榜科目ごとに専用ページを作成し、対応疾患や診療内容を詳細に説明することがベストといえます。診療科別のページがあることで、より患者が必要な情報を効率的に見つけられるようになるからです。

さらには診療科別のページに加えて、疾患ごとの詳細ページを設けることも有用です。疾患や症状、治療法、検査の流れなどの医療情報をわかりやすく解説することでクリニックの専門性をアピールでき、信頼性も高まりやすくなります。

例えば以下のように、「診療科目名×地域名」「症状名×地域名」「検査名×地域名」など、地域名を組み合わせたキーワードで、オーガニック検索(検索エンジンの検索結果の一覧から広告枠を除いた箇所。「自然検索」ともいう)の流入数増加を狙うと良いでしょう。

  • 「泌尿器科 ○○町」
  • 「頻尿 ○○区」
  • 「膀胱炎 尿検査 ○○市」など

Webサイトのコンテンツを充実させる

上位検索の実現には、Webサイト上にユーザーにとって有益なコンテンツを充実させることが何よりも大切です。例えば、初診患者の利便性向上には以下のコンテンツが効果的です。

  • 診察の流れをわかりやすく解説したページ
  • ネット予約が可能なページ
  • 事前にWeb上で記入できる問診票ページ

予約システムやWeb問診は費用がかかりますが、患者目線に立ったコンテンツ設計はSEO対策の成功につながります。

あわせて読みたい

独自の画像をサイトに用いる

自院でしか撮影できない診察風景や、医師・スタッフの日常感あふれる写真をサイトに掲載することがポイントです。他のサイトにはないオリジナルコンテンツとして、検索エンジンから高評価されやすくなるだけでなく、患者がクリニックの雰囲気を把握でき、親近感が生まれやすくなります。

また、先に述べた診療科別のページでは各診療内容に合った写真を使用することで、専門性をより強調できます。

正確な基本情報を入れる

サイトには、所在地や電話番号などの基本情報を正確に入力しましょう。なお、Name(施設名)、Address(住所)、Phone number(電話番号)については、その頭文字を取って「NAP情報」とも呼ばれます。

  • 施設名
  • 診療科目
  • 所在地(郵便番号、マンション・ビルの階数を含む)
  • 電話番号
  • 診療時間、休診日
  • 近隣からのアクセス情報、Googleマップなどのアクセスマップ

正確な基本情報は、ローカルSEO(MEO)や、「地域名 診療科」のように地域名とかけ合わせた「地域系キーワード」で上位表示を狙う際に有用なため、ビル名や階数まで入っているのがベストといえます。

また、SNSやポータルサイトなどサイト以外の自院のオンライン上のNAP情報を統一することで、検索エンジンからの信頼性が高まり、ローカルSEOにおける評価の向上につながります。

クリニックのSEO対策のポイント

クリニックのサイトをGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示させるには、これまで解説してきた対策に加えてさらに7つのポイントがあります。詳しく見ていきましょう。

サイトに上位表示したい地域名などのキーワードを加える

上位表示を狙う上で、地域名キーワードの効果的な活用方法には、次のようなポイントが挙げられます。

タイトルタグ

タイトルタグとは、Webサイトのタイトル部分を示すタグのこと。このタイトルタグを、地域名と診療科目の自然な組み合わせにすることがポイント(例:「渋谷の泌尿器科専門 〇〇クリニック」)。また、タイトルタグは検索結果画面に表示されるため、末尾が「…」の形で省略されないよう30文字程度に収める。

h2タグ

hタグとはWebページの見出しを表すタグのことで、文章の階層構造をユーザーと検索エンジンに適切に伝える役割を持つ。h1からh6まであり、数字が小さいほど大きな見出しになる。章タイトルであるh2タグ(中見出し)に、診療内容と地域特性を反映すると良い(例:「渋谷エリアで頻尿・尿漏れの治療に力を入れています」)。

メタディスクリプション

ページの概要を表現する文章のメタディスクリプションには地域名を含める。そうすることにより、地域検索で上位表示されやすくなる。また、文章が長すぎると文末が省略されてしまうため、ボリュームを70~120文字程度に収める。

競合を分析する

記事作成の前に競合サイトを分析すると、自院サイトの強みや弱みが把握でき、細かい対策や傾向を発見できます。競合サイトの記事は、検索上位記事の5〜10記事ほどに焦点を当て、次の点を意識して分析してみてください。

  • 自院と似た方向性のサイトをピックアップ
  • 差別化できるポイントを探す
  • 競合記事の戦略やアイデアを学ぶ

競合サイトと自院サイトを比較し、競合にはない情報を記事に入れたり、競合が執筆していないキーワードを用いて記事を執筆したりするだけでも、差別化を図ることができ、SEO対策をスムーズに進行できるでしょう。

検索されそうなキーワードを選定する

効率的に集患へつなげるためには、「SEOキーワード選定」を正しく行いましょう。上位表示を狙う上では、Googleなどの検索エンジンでユーザーに検索されそうなキーワードを選び、それに適したコンテンツを作ることが必須であるためです。

医療機関における検索キーワードは、大きく分けて次のとおりです。

対策キーワードの種類どのような対策か
診療科目や疾患名、検査名キーワード
  • 「小児科 福岡市」「ニキビ痕 治療法」「大腸内視鏡検査 値段」など、診療科目や疾患名、検査名を含んだ形で検索するユーザーへの対策
    (例)
    クリニックで取り扱う診療科目や疾患ごとに、検査や治療などについて解説するページを作成する
地域名キーワード
  • 「品川 皮膚科」「名古屋 アトピー」など、地域名を含んだ形で検索するユーザーへの対策
  • 地域名で検索をかけるユーザーはその地域で受診したいと考えている見込み患者の可能性が高いため、確実な対策が重要
  • 最初の段階では、「品川 皮膚科 日曜日」「名古屋 アトピー 治療」など、競合の少ないロングテールキーワード(複数の単語を組み合わせた検索ボリュームの少ないキーワード)で対策を行うことがポイント
    (例)
    サイト内に住所などの基本情報を正確に記載したり、タイトルに地域名を入れたりする内部施策のほか、地域の医療機関などと連携して被リンクを依頼するなど外部対策も行う
不安や悩み系キーワード
  • 「胃痛 原因は」「うつ病 治るのか」「イボ 取りたい」など、心身の健康に関する不安や悩みを含んだ形で検索するユーザーへの対策
    (例)
    多くの患者が人には聞きにくい不安や悩みをネットで検索する傾向にあるため、サイト内にそれらの疑問に答える記事を作成する。日々の診療を通じ、実際に患者から聞いた声もヒントになるはず

キーワードが定まらないと、サイトを訪問した患者の悩み解決ができず効果的な集患につながりにくくなります。まずは、どのキーワードで自身のクリニックのWebサイトへ流入させるかを検討することから始めてください。

検索意図を踏まえた記事を制作する

検索意図(インテント)とは、ユーザー(患者)が検索エンジンを使って検索する際の目的や意図を指します。患者の検索行動は主に4つのクエリタイプに分類されます。

  • Knowクエリ…知りたい。例:症状や疾患、診療時間について知りたい
  • Goクエリ…行きたい。例:受診できる医療機関を探したい
  • Doクエリ…やりたい。例:予約や問い合わせをしたい
  • Buyクエリ…買いたい。例:医療サービスや商品を購入したい

「クエリ(query)」とは、ユーザーの検索意図を表したものです。英語で「問い合わせ」「質問」などの意味を持ち、ユーザーが検索エンジンの検索窓に入力した語句のことを「検索クエリ」といいます。

医療機関の場合は、GoクエリやKnowクエリが中心となるため、サイト内に「このクリニックを受診したい」「知りたいことがわかった」と思わせるコンテンツの構成を心がけましょう。

患者が必要とする情報を充実させる

患者が必要とする情報をサイト内に充実させる点が、コンテンツに求められる極めて重要なポイントです。主に次のような要素を取り入れ、場合によっては写真や動画も用いながら、患者が来院や受診をイメージしやすくなる情報を掲載しましょう。

  • 基本情報(所在地、電話番号、診療時間、休診日など)
  • アクセス情報や地図
  • 診療科目の一覧と説明
  • 設備や院内紹介
  • 院長の挨拶やスタッフ紹介
  • 当院について(診療方針、経営理念など)
  • 診療内容や料金
  • 診療の流れ
  • 院長や医師のプロフィール
  • よくある質問(Q&A)
  • 問い合わせフォーム

また、上記の情報を入れるだけでなく潜在患者がサイト内で迷わないように、関連性の高いコンテンツへのわかりやすい導線など、サイト設計にも注意してください。

E-E-A-Tを満たす

医療分野のサイトは、信憑性に欠ける情報や虚偽の情報が生命や健康・安全に重大なダメージを与える可能性が高いとされます。そのため、次の内容を踏まえて、Googleがサイトの信頼性や品質を判断する上で重要視する「E-E-A-T」を満たす必要があります。

  • 院長や勤務医の医師免許、経歴、資格、実績を掲載する
  • 医師自身がコンテンツの発信者になる、もしくは監修する
  • エビデンスとなる第一文献を明記する
  • サイト運営者情報の掲載
  • 情報を常に最新の状態に更新する
  • 患者のプライバシーおよび安全を重視する

【E-E-A-Tとは】

Google検索品質評価ガイドラインにある、ユーザー価値の高い良質なコンテンツを判断する指標の一つで、以下の頭文字から成ります。「イーイーエーティー」または「ダブルイーエーティー」と読みます。

  • E:Experience(体験)
  • E:Expertise(専門性)
  • A:Authoritativeness(権威性)
  • T:Trustworthiness(信頼性)

先に述べたように、医療機関が運営するサイトやブログはYMYL(Your Money or Your Life)領域に該当するため、表記方法などにおいて厳しく基準が設けられています。厚生労働省の「医療広告ガイドライン」に違反する情報や、エビデンス(科学的根拠)が取れないような、自院を基準とした治療結果などを記載しないよう注意が必要です。

あわせて読みたい

Googleビジネスプロフィールを管理する

Googleビジネスプロフィールは、常に正確かつ最新の情報にしましょう。

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップに表示される店舗情報を管理できるツールのことです。所在地や電話番号といったクリニックの基本情報だけでなく、診察風景や院内の雰囲気がわかるオリジナルの画像や動画などを設置して充実させることで、上位表示への効果が期待できます。

また、オリジナル画像には、一眼レフカメラのような高価な機材の用意や、Photoshopやillustratorのような高度な編集ソフトを用いる必要はありません。近年のスマートフォンには高性能なカメラが搭載されているため、丁寧に撮影して掲載するだけで十分なクオリティを保つことが可能です。

オリジナル画像を増やすことは、Webサイトのオリジナリティを高め、Googleからの高評価につながるはずです。

あわせて読みたい

クリニックのSEO対策の効果検証方法

SEO対策は、コンテンツを作成した後も継続的な検証が必要です。近年では、検索エンジンで自社Webサイトの表示順位を上げるSEOツールの開発も進み、多くのツールが誕生しています。ツールを選ぶ際のポイントは、目的や予算に合わせることと使いやすさです。

ここでは6つのSEOツールを主な機能とともに紹介しますので、自院に合ったものを見つけてみてください。ただし効果検証には専門知識が必要なケースがあるため、やり方に不安を感じたり、自院の人的リソースが不足していたりする際は、SEO対策を専門とするWeb制作会社などへ外注するのも手です。

GA4

GA4(Googleアナリティクス4)」は、Googleが提供するユーザーの行動とインタラクションを追跡・分析するための解析ツールです。SEO対策ツールとしてよく使われる代表的なツールといえます。

以前は「UA(ユニバーサルアナリティクス)」として提供されていましたが、2023年7月のサービス終了に伴い、現在はその後継の最新バージョンであるGA4が主流となっています(2025年10月時点)。

主な機能内容
イベント中心のデータ収集
  • ユーザーの行動やインストラクションを計測できる
  • アプリやWebサイトを横断する行動についても同一ユーザーと判断し、測定可能 ※別途設定が必要
クロスプラットフォームの分析
  • モバイルやWebなどさまざまなプラットフォームからデータをまとめて管理できる
  • ユーザーが使用しているデバイスやプラットフォームを追跡し、クロスデバイス分析が可能
機械学習と予測分析
  • 収集したデータをもとに、ユーザーの行動やコンバージョンの予測ができる
  • 将来のトレンドを予測することで、マーケティング(集患)戦略を最適化できる
ユーザー中心の分析
  • 「セッション(訪問)」ではなく、「ユーザー」を軸とした設計でアプローチが強化されており、ユーザーIDを活用した追跡が可能
  • 個別ユーザーの経路やコンバージョン(CV)を詳細に分析する
データ保持とプライバシー配慮
  • プライバシー保護の観点から、データ収集やデータ保持期間のカスタマイズができる
リアルタイムデータを把握
  • Webサイトやアプリに訪れたユーザーのパフォーマンスを即座に把握できる
  • オンラインキャンペーン(WebサイトやSNSで展開されるプロモーション活動)におけるモニタリングに役立つ
イベントトラッキングの計測
  • ボタンのクリックやファイルのダウンロードなど、ユーザーのページ遷移を伴わない行動(イベント)を追跡し、詳細なデータ収集が可能
分析ハブを使った分析レポート
  • さまざまな指標を組み合わせて、グラフや表を作成し、データを可視化できる
  • テンプレートを使った分析レポートだけでなく、カスタマイズしてオリジナルの分析レポートを作成できる

GA4を活用することで、サイト内でのユーザーの行動やニーズなどを深く理解できるため、Webサイトの改善に役立つはずです。

無料版と有料版(GA360)があり、無料版でも本格的な分析ができます。なお有料版はデータ処理容量が多く更新速度に優れており、おおよその料金は年間600万円~(月額50万円~)です。

Google サーチコンソール

Google サーチコンソール」は、Google検索でのホームページのパフォーマンスを分析できる、Google検索だけに特化した無料ツールです。Google サーチコンソールで使える主な機能は以下の表のとおりです。

主な機能内容
表示状況の確認(Google検索)
  • 表示回数、掲載順位、CTR(広告表示回数に対するクリック数の割合)、検索クエリの確認が可能
  • インデックスの状況確認ができる
サイト情報の提供
  • インデックス登録のリクエストやインデックス削除申請が可能
  • クロール制御やURLの変更を伝えられる
リンク状況の確認
  • 被リンクの総数とURL、被リンク元のサイトの確認ができる
  • 内部リンク数とURLの確認が可能
サイトの問題点の把握
  • 表示速度が遅いURLの把握が可能
  • ペナルティやエラーの有無がわかる

Googleに特化したGoogleサーチコンソールは、機能もシンプルでわかりやすく初めての人にも使いやすいSEOツールです。しかし注意点は、Yahoo!やBingなどの検索エンジンにおけるホームページのパフォーマンスは分析できないことです。Googleの検索表示をメインで対策するクリニックにお勧めします。

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー」は、Google広告の運用ツールですが、SEOリサーチでも役立ちます。SEO対策のキーワード選定でキーワードに関する、次の3つの情報がわかるツールです。

  • 月間平均の検索ボリューム
  • 競合性
  • 関連性のあるキーワード候補

無料での利用の場合は、キーワードの月間検索ボリューム数が「10~100」「100~1000」「1000~1万」といったように大まかな数値でしか把握できませんが、Google広告を出稿するとより詳細な数値が表示されます。

主な機能内容
関連キーワード候補の確認
  • 入力したキーワードと関連性の高いキーワードを確認できる
キーワードの検索数の確認
  • 入力したキーワードと関連性の高いキーワードの月間検索ボリュームを確認できる
広告掲載結果の予測データの確認
  • リスティング広告として出稿するキーワードのクリック数や表示回数、費用など検索パフォーマンスを確認できる
キャンペーンプランの作成
  • 予算や目標などキャンペーンを設定し、Google広告を配信できる。なおキーワード選定だけで使用し、広告を配信しない場合は、キャンペーンを「一時停止」の状態にすると広告が非掲載になる

クリニックのSEO対策でGoogleキーワードプランナーを活用する主な目的は、キーワード選定です。キーワードごとに、競合性や月間検索ボリューム・入札単価の情報がひと目で確認できる仕組みとなっています。

例えば「地域名+診療科」のキーワードを入力したとします。Googleキーワードプランナーの検索結果で、指定したキーワードの検索数が10万以上の、いわゆる「ビッグキーワード」だった場合、競合性が高く、ライバルも強いため上位表示が容易でないことがわかります。

このように、これから対策するキーワードで上位表示を狙えるかどうかを確認できる優秀なツールです。

ラッコキーワード

キーワード調査ツールとして広く活用されているのが「ラッコキーワード」です。他のツールと同様に無料版でも十分有効ですが、調査回数や利用できる機能に制約があります。SEO対策を強化したい場合は、SEO難易度が表示される有料プランの月額990円(ライトプラン)、2,475円(スタンダードプラン)がお勧めです(2025年10月時点)。

主な機能内容
サジェストキーワードの取得
  • GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジン、楽天やAmazonなどのECサイト、YouTubeなどで検索されている「サジェスト(予測)キーワード」を取得
関連キーワードの抽出
  • 関連キーワードを検索ボリューム(月間検索数)が、多い順に表示。ユーザーの関心度が高いキーワードを把握できる
獲得キーワードの調査(競合調査)
  • 競合サイトや大手サイトのSEOキーワードなどの分析ができる
一括キーワードの検索
  • Googleでのキーワードの検索ボリューム(月間検索数)の取得(有料プラン)
  • SEO難易度の表示。キーワードの数値が高いほどSEO対策の難易度が高い(有料プラン)
集客コンテンツの検索
  • SEOを活用して集客に成功している記事コンテンツのキーワードを検索
  • 記事単体ですべての流入キーワードをチェックできる(有料プラン)
同時ランクイン(検索上位分析)のキーワードの抽出
  • 特定のキーワードで検索上位表示されているWebページが、他のキーワードでも同時にランクインしているかを把握できる
  • 集計範囲と検索対象の指定(有料プラン)
見出しの抽出
  • Google検索結果の上位20サイトを対象に、見出しや構成などを抽出。競合調査やコンテンツの分析に役立つ
共起語の抽出
  • 狙ったSEOキーワードにおける、Google検索の上位表示20サイトの共起語を抽出
潜在的な検索キーワード・質問
  • 検索ユーザーの潜在ニーズを検索
関連ハッシュタグの取得
  • YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSにおいて、記事に関連性のあるハッシュタグを検索
記事見出しを生成AIで作成
  • ユーザーの検索意図を踏まえた記事の見出しを生成(AI)できる。記事作りの上で、たたき台として活用できる
類語、同義語の取得
  • キーワードの類語・同義語を検索。言い換えたい単語を調べられる
周辺語、連想語の検索
  • キーワードと関係の近い単語の検索
Q&Aサイトからのお悩みの抽出
  • 「Yahoo!知恵袋」のような質問サイトから、キーワードに関連する質問や悩みを抽出。ユーザーの悩みや困り事を見つけるのに役立つ
ニュースや話題の記事の検索
  • キーワードに関連するニュースや話題の記事を抽出。SNSやネット上のトレンドを把握できる

ラッコキーワードはサイトURLを登録せずとも、無料でさまざまな機能を活用できる手軽さが魅力の一つです。記事のキーワードを入力するだけで、関連キーワードの抽出やサジェストキーワード(検索窓に入力した際に表示される候補)の取得、競合サイトの調査などが可能で、さまざまな視点で対策を立てられます。

効果検証ツールを初めて使う方は、ラッコキーワードが便利です。

PageSpeed Insights

PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)」は、ページの読み込み速度やユーザー体験に影響を与える要素を分析し、改善のための具体的な提案を提示するツールです。Googleのアルゴリズムでは、Webページの表示速度を検索結果の順位を決める際の要因の一つとしているため、サイトスピードもSEO対策の一環として取り入れることが推奨されています。

Googleが提供する無料のツールですが、Googleのアカウントがなくても使用可能です。使い方は、PageSpeed Insightsのサイトにアクセスして指定のWebページのURLを入力するだけなので、初心者でも使いやすいです。

PageSpeed Insightsは、「フィールドデータ」と「ラボデータ」があります。

主な機能内容
フィールドデータ
  • 実際にユーザーがWebページを利用したときの体験(直近28日間)に基づき、リアルな表示速度を集計。その結果からパフォーマンスが評価される
  • 表示速度スコアは、緑(良好)、オレンジ(改善が必要)、赤(不良)の3色で評価され、改善点が一目でわかる
ラボデータ
  • 特定の条件下でのシミュレーションを用いて表示速度を集計し、Webページのパフォーマンスの問題を診断する
  • パフォーマンスのスコアは0~100点で表示。90~100点は緑(良好)、50~89点はオレンジ(改善が必要)、0~49点は赤(不良)の3段階で評価される
  • フィールドデータとは違い、実際のユーザーの環境ではないため参考程度にする必要がある

表示速度の改善には、一度きりではなく何度か評価を繰り返すことがポイントです。スコアが低い場合は、表示される改善点を踏まえながら画像の最適化やサーバーの応答時間を減らすなどの対策を打てます。

しかし、サイトスピードの改善はデリケートなため改善をすることでバグが発生し、サイトの表示に悪影響を与える可能性もあります。自院で対応が難しいときは、Web制作会社など技術者への依頼を検討してみても良いでしょう。

User Heat

User Heat(ユーザーヒート)」は、サイト内のページで一番読まれている箇所やユーザーが離脱した箇所が、ヒートマップを使って色で視覚化できる分析ツールです。

主な機能内容
熟読エリアの分析
  • ユーザーのマウスの動きと滞在時間を元に、サイトやブログのページがどのように読まれているかを可視化
  • ユーザーがよく見ている関心度の高い箇所を色の濃淡で表示
終了エリアの分析
  • サイト内のページがどこまで読まれたかを表示
  • 読まれたページに横線が2本引かれ、パーセントでどのくらいのユーザーが線を引かれた範囲を見たかの把握が可能
クリックエリアの分析
  • サイト内のページのどこをユーザーがクリックしたのか、関心度の高さを色の濃淡で表示
  • ユーザーが最後にクリックした箇所に絞って表示できる
マウスムーブの分析
  • ユーザーがマウスをどのように操作したのかを表示
  • 複数人のマウスの動きを見られるため、ユーザーの閲覧行動が把握可能
離脱エリアの分析
  • ユーザーがページを離脱するまで、どのくらいスクロールして違うページへ移動したか、パーセントやページに引かれた横線で可視化
  • ページ離脱の要因を見つける際に役立つ

User Heatは初心者でも手軽に使え、1サイトあたり月間30万PVまで無料で使用できます。ただし、各ページに50〜100PV程度のアクセスがないと計測できないため、ある程度アクセス数を伸ばした後に活用することが推奨されています。

また、User Heatは開いたページ単位の分析はできますが、サイト全体のユーザーの行動は分析できないため、他の分析ツールとあわせて活用しましょう。

月間30万PVを超える場合は、有料版(User Insight)の利用が必要になります。料金体系はサイトの月間PV数によって変動しますが、初期費用5万円に加え5万円程度~の月額利用料が発生するため、公式サイトのお見積もりフォームから問い合わせるのが確実です(2025年10月時点)。

クリニックのSEO対策の注意点

クリニックがSEO対策に取り組む際には、主に5つの注意点があります。注意点を理解しないでWebページを開設すると、場合によっては罰則の対象となりWebページの運用ができなくなる可能性もあるため、しっかり押さえておきましょう。

1.コンテンツの主軸をはっきりさせる

コンテンツの軸を明確にすることで、情報発信の内容に一貫性が保たれます。あらかじめ制作の目的(集患やブランディング、採用など)、ターゲットとする患者の属性やニーズ、さらには潜在ニーズなのか顕在ニーズなのかなどを把握し、コンテンツの方向性を固めることが大切です。

「誰にどのような価値を届けるか」の軸が定まることでキーワードや記事内容にブレがなくなり、サイトに統一感が生まれることから、ユーザーの満足度の向上にもつながります。また、制作する上でも迷いがなくなり、作りやすくなるでしょう。

逆にコンテンツの軸が曖昧な場合、目先のSEO対策にばかり意識が集中してしまい、ユーザーにとって価値の低いコンテンツを生み出しかねません。

2.患者の利便性を重視する

ユーザー(患者)の利便性を高めるためには、サイト設計において使いやすさを追求する必要があります。例えば、トップページに検索機能を設置することで、患者が求めている情報に素早くアクセスできるようになります。

また、スマートフォンやタブレットなどパソコンと画角が違うデバイスでの閲覧に対応する「レスポンシブデザイン」の採用も必要です。記事を公開する前には必ず複数のデバイスで表示確認を行い、文字の大きさや画像の配置が適切かどうかをチェックすると良いでしょう。

特に、医療情報を探している患者は緊急性を要する場合もあるため、情報にたどり着きやすいシンプルなナビゲーション設計が重要です。

3.医療広告ガイドラインを厳守する

医療機関がWebサイトを運営する場合、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」を厳守しましょう。病院・クリニックのホームページやSNSなどの情報発信は、医療広告として規制の対象となります。そのため、虚偽の情報や誤解を招くような誇大な表現などは避け、正確で信頼性のある情報の提供が求められます。

違反が確認されると、行政による指導や報告命令などの厳しい措置を取られる可能性があるため、コンテンツの作成においては、最新の医療広告ガイドライン情報を確認しながら行うことが大切です。

あわせて読みたい

4.ペナルティ行為をしない

Googleは、「Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)」で公表しているように、スパム行為や不正なSEO対策に厳しいペナルティを課すケースが多くあります。前述したとおり、情報発信によって人の生活や健康に大きく影響を与える可能性の高い医療機関は、Googleの検索品質評価において重視されるYMYL領域に該当します。

以下に、Googleのペナルティによって、罰則を受ける可能性のある行為の一部を挙げました。

  • 検索キーワードを過剰に詰め込む。「キーワードスタッフィング」ともいう
  • 関連性のない外部サイトへのリンクをむやみに貼る
  • 他の記事を無断で真似し、ほぼ同じ、あるいはまったく同じ内容にする。あるいはサイト内に重複したコンテンツを載せる。「コピーコンテンツ」ともいう
  • ユーザーからは見えない隠しテキストの設置

Googleからペナルティを受けると、検索結果での順位の大幅な下落や、検索結果からのページの削除、さらにはサイト自体のインデックスからの削除など厳しく罰せられることがあり、集患効果に悪影響を与えかねないため注意しましょう。

5.分析と改善を定期的に行う

SEO対策において、定期的な分析と改善は不可欠なプロセスです。

医療機関のWebサイト運営では、各コンテンツのアクセス状況を継続的にモニタリングし、効果的なページと改善が必要なページを明確に把握するようにしましょう。具体的には、「Googleアナリティクス」などのツールを活用した患者の行動パターンやコンテンツの効果測定などが挙げられます。

コンテンツの設計や初期分析は、自分だけでも比較的実施が容易です。しかし、日々の診療の合間に、改善に向けた分析や問題点の洗い出しにまでは時間をかけられないクリニックもあるでしょう。そうした場合は、専門的な視点による分析を外部のSEOコンサルタントに依頼するケースも有効です。

特にサイトの成長が停滞したり、特定の課題が解決できなかったりするときは、第三者の専門家による客観的な診断が新しい気づきをもたらすことがあります。専門家の助言を活用することで、見落としていたSEO強化のポイントや集患につながる改善策が見つかる可能性が高まるでしょう。

まとめ

この記事では、クリニックの患者集患に役立つ、SEO対策の重要性と具体的な実施方法を解説しました。

SEO対策は、分析と改善を定期的に行うことが大切です。どのコンテンツがユーザーの興味を引き、どのページが改善を必要としているのかを把握することで、継続的なサイトの成長が期待できるでしょう。

SEO対策において忘れてはならないのは、「ユーザーファースト」という視点です。近年、SEO界隈では生成AIのめざましい進化により、「AIO(AI最適化)」や「LLMO(大規模言語モデル最適化)」といった生成AIに対する新しい施策も注目されていますが、本質は変わりません。

ユーザーに価値のある情報を届けることで、新規集患やリピート率の向上につながるはずです。(クリニック未来ラボ編集部)

関連記事

クリニックの集患につながる「診療日・診療時間」の考え方|患者の理想のかかり方を踏まえて解説
クリニックの集患につながる!ホームページ運用のヒント【患者の声から探る】
クリニックのホームページ運用担当者が覚えておきたいキーワード8選
正しい口コミ対策で選ばれるクリニックに!悪評を減らして信頼を高める方法を解説
クリニックの集患に効果がある施策10選!オンライン・オフライン別に紹介【2025年最新版】
病院・クリニックの集客(集患)を効果的に行う方法7選!失敗する原因や注意点も解説!
チラシを使ったクリニックの集患方法と実施の注意点を徹底解説!
クリニックの集患は「看板」で差がつく!集患につながる看板のポイントを解説
Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)のクリニック活用術【入門編】